ますたーのゆううつ
だいいちわ
「一体何なのこれはーっ!」
時は1XXX年、遠坂の姓を持つその人物は自らの失敗を棚上げして絶叫する。
確かに召喚には成功したはずだが、結果はめちゃくちゃになった自分の部屋だったりする。
「こんな事が起こっていいのーっ!?」
自分のベッドや本棚がめちゃくちゃになっていて、天井には大きな穴。
隕石でも落ちてきたのか?
が、遠坂は視線を元ベッドに移す。
そこにいるのは自分と同じぐらいの年齢をした青年。しかも超がつくほどの美形だ。
が、着ている服はこの国どころかこの時代のそれではない。
つまり…、彼が自分の召喚したサーヴァント?
が、今遠坂が感じているのはそこではなかった。
今その青年はそんな事があった事すらなかったかのように、寝ていた。
睡眠ザ睡眠。これでもかというぐらいの幸せそうな寝顔だ。
そんな彼に…。
「あんたのしわざかーっ!」
遠坂は思いっきりハイキックをあびせるのだった。
「このめちゃくちゃになった部屋どうしてくれるの?」
「それ君の召喚のせいだけど。」
「あんたも英霊なら空を飛ぶぐらいの根性見せなさいよ!」
「んな無茶な。」
遠坂、ここでため息。
「それで、あんたは誰?」
「ん、僕はキャスターだよ。」
「キャスター!?」
思わず遠坂は大声を出してしまう。
セイバーを出そうと大切な宝石を幾つも使ってその結果がキャスター…。思わず涙が出そうになる遠坂。
「これで私の聖杯戦争は終わりね…。」
「うんそうだね。」
「あんたが言うなぁぁぁっ!」
遠坂のラリアットが青年の首を思いっきり直撃する。
「うう、暴力反対。」
「ああお父様、これから自分のサーヴァントを殺すことをお許しください。」
「いや、それは本当に勘弁して。」
何とか殺したい衝動を抑えて遠坂はため息を再びついた。
「それで、あんたの真名は?」
「ぐー。」
寝ていた。青年はこれでもかと言うぐらい寝ていた。
「命じる、たった今自害…。」
「ってお願いだから令呪はやめて。真面目にしますから。」
「…なら今すぐ真名を言いなさいよ。」
青年は目をこすってあくびをする。再び令呪を使おうかなとマジで思う遠坂。
「太上老君。」
「は!?」
太上老君、中国ではもう最高の存在であり、道教の中では神でもある。それが自分のサーヴァント!?
「多分封神演義を元にした伝承から僕が出てきたんじゃないかな。いくら神に近いからって僕仙人だし。」
「へ…へえ、まあいいわ。じゃあステータスを…。」
クラス:キャスター
マスター:遠坂望
真名:太上老君
性別:男性
身長:169cm
体重:50kg
属性:秩序・善
能力
筋力:E 魔力:A+
耐久:E 幸運:D
敏捷:D 宝具:EX
保有スキル
陣地作成:A+ 道具作成:D
単独保有スキル
睡眠:EX 単独行動:B
宝具
『太極図』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1〜99 最大補足:レンジ内ならいくらでも
その他不明
「これは何?」
「何って?僕のステータスでしょ?」
「何でこんなでたらめなの。」
「何でって言われても、困るよ。」
言っている事は事実だが、それは遠坂の逆鱗に触れるだけだったりする。
「まずこの『太極図』って宝具、効果は?」
「攻撃力は皆無だし、防御力もない。最弱の宝具だけど。」
「じゃあなんでステータスEXなの!」
「実戦で話すよ。でもそんな期待しないでね。僕って戦闘力皆無だから。」
ああもう父様、本当にコイツ殺しそうです。
「じゃあどうやって戦えって言うの!これだと正面きって戦うのは…。」
「無理じゃない?」
「あんたが言うなぁっ!」
黄金の左ストレートがキャスターの顔面を襲った。
続く…かもしれないし続かないかもしれない。
出典:封神演技
元始天尊や通天教主と並んで三大仙人と呼ばれる人物だが、彼の方がはるかに位がたかいっぽい。
漫画版に似ていると言うのは気のせいと言うことにしておいてください。
かなりぼけぼけな聖杯戦争ってどんな感じかなーと思って書き出してみていきなり後悔。
もう1話がこれだけ短いとマジで更新楽なんですがねーと思ったり。
それでは次の話で。
2006年5月25日