は過去の苦い記憶を抱いて再び水の国へ

隠密として霧隠れの里に潜入していた

霧深い山里という感じの風情だが

嘗ては一部の忍びのクーデターで

内乱状態に陥った事もあった。

情報ではそのクーデターを

起こした忍が、新たに反乱を企て

資金稼ぎに躍起になっているという。

は情報を火影に報告する為と

任務の交代に一時、木ノ葉の里に帰還した。

は戻るとすぐその足で報告に向う。

、ご苦労だった。

 今回は辛い任務ではなかったか。」

「いいえ、火影さま・・・霧隠れより手配された

 忍ですが、どうやら資金集めと称し闇組織の商人と

 組んで麻薬売買や密輸に手を出しているようす。」

「うむ、厄介な事にならんうちに先手をうつとするか。

 、帰った早々で悪いが、丁度任務で波の国に

 出かける班がおる。それに同行して探ってくれるか?」

「承知しました。」



は波の国まで大工を護衛するカカシ班の後を追った。

カカシ班は上忍のカカシを中心にした下忍のサスケ、ナルト

サクラというアカデミーを卒業したての3人編制

掴んだ情報が正しければこれは本来Bランク任務のはず、

人選としては微妙な判断だ。

先ほどから以外にも何者かがカカシ班を追っている。

それに気付いたはその気配を辿る。


忍びが1人いや、2人らしい・・・

ここは様子をみるか、カカシ上忍のお手並み拝見


カカシ達も気配に気付いている。

「まっ、安心しろCランクの任務で忍者対決なんて

 しやしないよ、アハハハハ!」

水溜りねぇ・・・それは兎も角・・・

次の瞬間、水溜りより現れた人影と鎖が2本

カカシの体を鎖が巻き込み切り裂いた。

「キャアアア!」

サクラの声が響き渡る

カカシは何処?

は視線を周囲に向ける。

「動くな・・・」

背後からクナイの切っ先がの喉元を狙っていた。

「なんだ、か・・・あいつら霧隠れの忍びだな。

 中忍程度で心配なしとして、もう一つの殺気は要注意

 と辿れば、お前とはね・・・」

「カカシさん、いいんですか?

 あの子達苦戦してますよ?」

「まっ、狙いはタズナさんらしいね・・・

 が隠密同行してくれるなら心強いよ」

カカシはクナイを仕舞いの背後から抱きしめた。

・・・ムリするな・・・」

カカシはの耳元でそう囁くと

自らの隠された素顔を見せ、優しくの耳を噛んだ。

「カカシさん・・・」

そして2人は自然と唇を重ねる。

互いの舌には甘い味覚と暖かい体温が伝わる。

2人は互いに相手の背中に手をまわし

周りの木の枝が揺れる程激しく抱き合う。

・・・」


「おじさん!下がって!」

サクラの声が2人の密事を遮る。

瞬時に、カカシは霧隠れの忍を捕縛すると、

タズナから粗方だが狙われている事情を聞き

怪我をしているナルトの手当てを済ませた後、

護衛の任務を続けた。

はカカシが捕らえた霧の忍から

写輪眼をつかい情報を聞き出すと縄を解き

霧の手配忍、鬼兄弟を幻術の闇へと葬った。



波の国は多くの島国の寄せ集めで海上交通が

主な移動手段だ。

霧に紛れてタズナの知り合いの船に乗り込み

カカシ達は目的地へと向う。

は薬売りに変化して別の船に乗り込んだ。

右手に大きな橋が見えてきたが、どうやら途中から

切断されている。まだ建設途中の段階らしい。

海運業界の大財閥ガトーの企みで

この橋は長い間完成できていない。

闇商人のガトーは波の国の全ての海上交通を

牛耳っている。つまり、橋が完成すれば

それだけ利益が減少するという訳だ。

船を降りてから只ならぬ気配がする。

さっきの霧忍とは比べ物にならない殺気に

はカカシ達との間合いを拡げた。

「全員、ふせろ!!!」

巨大な首切り包丁が空中を舞う、

大木に刺さり動きが止まる。

そこには鬼人、桃地再不斬が異常な威圧感を放っていた。

「コイツはさっきのヤツラとはケタが違う・・・」

「写輪眼のカカシと見受ける。

 悪いがじじいを渡してもらおうか・・・」

は周りに敵がいないか確認する。


もう一人近くに気配がする。

だが、そいつは顔を隠す面をつけてと同じ様に傍観している。


追い忍か?それとも・・・カカシは下忍連れだ。

あきらかに守る人数が多すぎて不利だ。

私と同じうちはのサスケは兎も角として、

後の2人は・・・いくらカカシの写輪眼でも対応しきれない。

私が出るしかない。


再不斬の首切り包丁が何度も襲い掛かる。

水分身の術をコピーしたカカシは攻撃をかわす。

「オレの仲間は、絶対殺させやしなーいよ!」

カカシの言葉はの足を止めた。

嘗て何度もミコトと切り抜けた修羅場を思い出し

心臓を抉りだされるような痛みがを襲う。

信頼していた仲間をは掟のもとに殺した―

「せんせい!」

カカシは再不斬の水牢の術に囚われた。

囚われたカカシは動けない。

だが、ナルト達はお互いを信じたチームプレイで

見事にカカシを水牢から救出させた。


さすが、カカシさんの見込んだ子供達ね・・・

後はカカシさんが本領を発揮すれば決着がつく。

あの追い忍も動き出したようす


「水遁大瀑布の術!!!」

カカシが発動した大きな水の渦が再不斬を

巻き込みその肢体にはクナイが刺さっている。

「お前は死ぬ」

何処からか千本が飛んできて再不斬の首を貫いた。

そしていとも簡単に再不斬の死体を持ち去った。


さっきのお面の追い忍か・・・にしては子供だ。

いずれにしてもあやしい子供に間違いない。

後をつけて所在を確かめよう。

カカシさんは写輪眼を使いすぎて動けない。


タズナの家にカカシ達は到着できたが、

カカシのチャクラの消耗は大きく回復に一週間はかかる。

は夜になってからカカシの寝ている部屋に忍び込んだ。

「カカシさん、起きてますか、です。」

布団に寝ているカカシの傍に座り耳元に話し掛ける。

「再不斬はあのお面の子とグルだった訳だ。

 アイツらもあの様子ならすぐには動けないだろうから

 サスケ達を鍛えることにした。」

「そうですか。ガトーは焦っています。

 忍びをやって失敗したので、今度は用心棒を

 差し向けるつもりです。」

、悪いけどそいつらの相手を頼める?」

「承知、それではまた新しい情報が入手できたら伺います。」

「まて、、一緒にいてくれないか・・・」

障子から月のぼんやりとした光が部屋に射しこむ。

はカカシのマスクを首元にまで下げ

指でカカシの唇をなぞる。

その人差し指をカカシは優しく咥えると

傍らのの体に手を伸ばす。

は布団の中に添い寝のようにして横になり

カカシの体を母親のように優しく撫でた。

「まるで母親だな、もオレもそういう愛情に飢えてるな。

 昼間のオレの言葉に動揺しただろう。

 オレもも掟にしがみついて生きてきて

 大事な友を失った・・・」

「その話は、やめて・・・」

の唇をカカシの唇が塞ぎ互いの舌を絡める。

お互いの言葉を飲み込むかのように貪る。

の手はカカシの下半身へと自然に這っていく。

カカシもの隊服の内へと手を忍ばせる。

激しい吐息を抑える様には唇を噛み締める。

カカシの息づかいも徐々に激しくなり、

二人の間の自制心の崩壊は抑えきれなくなった。

はカカシをうけいれると外に漏れる程の

声をあげぬように自らの両手で口を塞いだ。

カカシの激しい呼吸と緊張感では陶酔していく。

大きく仰け反った体には開放感が満ちていた。

っ、」

やがてカカシはの体から離れて仰向けに倒れる。

激しい息づかいで天井を仰ぎ見ていた。

「カカシさん・・・気付かれないうちに部屋を出ます。」

「ああ、オレも年かね・・・少し眠る・・・」

すぐにカカシは寝息をたてて眠り始める。

は月明かりに照らされた闇の世界に姿を消した。

つづく
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